車を財産として遺すのはおすすめできない?
今まで家族で乗っていたマイカーを、そのまま遺産として遺すというご家庭も少なくありません。
もちろん、毎日のように定期的に乗っており、家族も日頃から使っている車であれば話は別ですが、場合によっては、車を財産として遺すと迷惑になる可能性があります。
例えば、普段全く乗っていないようなクラシックカーや、高級外国車など、何となく取っておいたという車の場合。
メンテナンスをきちんとしていない分上手く走らない可能性も高く、メンテナンス料金が返って高くつくでしょう。
また、車検が切れている、切れる寸前であるという場合は特に、何かと手続きが面倒ですので、あまり遺産としてはお勧めでないと言えます。
車検費用や車税で損をしてしまうことも
日頃乗り回していないような車の場合は特に、車検費用、メンテナンス費用、さらには、自動車税の支払いによって、マイナスとなる可能性があります。
車によって車税の金額は異なりますが、通常の車でも4万近い金額が発生しますので、その点も考えたうえで、車を遺す選択をしましょう。
ご遺族の中には、せっかく形見としてもらったものだから売るのは申し訳ないと、多少無理をしてでも、自動車税やメンテナンス料金を支払っている方が少なくありません。
ですが、それはご本人の望むところではないかと思いますので、出来るだけ生前のうちに、本人と話をしておくべきでしょう。
本人にどちらが良いか選んでもらいましょう
車を売却してお金にするか、それとも車として遺しておいた方が良いのか。
本人に直接聞いてみて、選択してもらうことも一つの方法でしょう。
キチンと遠慮なく言ってもらうように話を進め、本人が無理した答えを出さないように、色々と配慮することが重要です。
近年使っていない車であれば、思い切って本人に聞かずに売却をしてしまうのも一つの手でしょう。
遺族はその他の整理で忙しくしている可能性がありますので、売却の手続きまでさせようとしたら、負担になる可能性があります。
車を自力で売る決断をしてしまい、早めに売却をして現金化した方が、何かとお得になるといえるでしょう。
現金はそのままとっておくでも、別途、お墓を購入するなどに利用しても構いません。
こちらの場合も、出来るだけご遺族に、相続税の負担がかからないような、様々な配慮をすることをおすすめします。
車の他にも考えなければいけない財産がいくつもありますので、忘れずに手続きをする様に心がけてください。