後飾りの処分方法

後飾りとは

後飾り(あとかざり)というのは骨上げをした遺骨を安置する祭壇のことです。
自宅飾りや中陰壇(ちゅういんだん)といわれることもあります。
後飾りは葬儀が終わったあと、自宅に弔問に来る方にお参りをしてもらうためにも必要です。

後飾りには花立て、ろうそく台、香炉、線香立て、おりん、などの具足が載せられることが一般的です。
祭壇には葬儀から四十九日法要まで毎日線香をたいて故人の冥福を祈ります。

四十九日法要が終わると故人は仏様の元へ行くために後飾りは必要が無いです。
そこで遺骨を埋葬したり四十九日法要が終わったりしたら後飾りの片づけが必要になります。

後飾りの処分方法

後飾りは自治体のルールによって自身で処分をすることで問題ありません。
ろうそく立てなどの仏具についてもごみとして処分をして良いですが、処分が難しい、しのびないと感じた場合には葬儀社に引き取り依頼をすることもできます。

最近では自宅のスペースが狭いことやエコの観点からも後飾りはレンタルができるという葬儀社も多いです。
レンタルをしている場合には法要が終わったり納骨が終わったりしたら葬儀社に連絡をして返却をすれば問題ありません。

白木位牌の処分方法

白木位牌は四十九日法要が終わると本位牌に代わるため不要となります。
そのため捨ててしまうという人もいますが、これは正しい方法ではありません。

白木位牌は仮の位牌ですが故人の魂が宿ったものとされています。
そのため、四十九日法要の際に新しい本位牌に魂の入れ替えをしてもらうことが必要ですし粗末に扱うべきではありません。
そこで、一般的にはそのまま処分をするのではなく葬儀や四十九日法要のお勤めをお願いした僧侶にお滝上げの供養をしてもらうことが一般的です。

四十九日は忌明けの日であり、故人の魂の入っている白木位牌から本位牌に魂の移し替えをしてもらいます。
こういった供養については菩提寺をはじめ、四十九日法要をお願いする僧侶に相談をすればどのように行動すればよいか教えてもらえます。

本位牌の準備を

後飾りの処分について考える前に四十九日法要を迎えるために本位牌の準備をすることが必要です。
四十九日法要の際に魂の移し替えをして本位牌に切り替えるためには早めの手配をしておかなければなりません。

位牌も種類がありますし、戒名や没年月日の記載が必要になります。
そのため思い立ってすぐに入手できるものではなく注文をしてから届くのに2週間ほどかかることが多いです。
四十九日法要に間に合わないとなると後飾りの処分や法要のスケジュールにも影響を及ぼす可能性がありますから、葬儀が終わったらできるだけ早いうちに本位牌の手配はしておきましょう。